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公共サービス外部化制度 [仕事のこと]

青森市は「公共サービス外部化制度」を導入し、このほどモデル事業として、
市民図書館の業務と市民病院の業務を外部に委託する方針を示しました。

市民病院ではこれまで直営で行ってきた
1.外来診療科受付等業務
2.年末年始等医事業務
3.未収金収納業務
4.診療費窓口収納業務

現在も外部委託している
5.外来診療科受付等業務
6.診療録搬送等業務
7.外来入院精算及びレセプト請求業務
8.診療録管理等業務

これらの業務を「包括委託」してしまう方針です。
包括委託による効果として
1.患者サービスの向上
  ①継続的な医療の専門知識等の提供が可能
  ②業務の効率化が可能となり、ムダ・ムラ・偏りのない業務の遂行
2.経費削減年間240万
を示しています。

先日行われた病院運営審議会で私は、包括委託が本当に患者サービスの向上を
獲得できるのか!と疑問を呈しました。
病院事務局長は「臨時職員は次々変わってしまい、業務の連続性の確保が困難である」
との見解をしめしました。
委託しても職員が同じ業務を継続するかどうかは不確定であり、臨時よりも結果的に
短期雇用になる可能性もあるのではないでしょうか。
また、包括委託のなかに「3.未収金収納業務」があります。
患者さんの経済状況を加味しないで、無理な取立てにならないよう
十分配慮が必要だと思います。
医事業務と病院診療業務が切り離されてしまうことで、病院の方針が十分伝わらずに、
分断された病院体系になることが危惧されます。
これ以上苦情が増えないことを祈るばかりです。
来年4月からの事業開始予定となっていますが、
公共サービスを部分的に外部に委託して、本当に温かい病院業務の遂行が
望めるのでしょうか。

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