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体罰問題を考える [政治のこと]

3月の一般質問で「体罰問題」を取り上げた。
ことのきっかけは、市教委が国・県からの要請をうけ「体罰に関するアンケート調査」を
実施したことだ。
しかもその中身は記名式で、目撃したことや暴言は対象外とし、
実際に受けた体罰を記述させるものだったこと。
そのことで多くの保護者から、「記名式では本当のことは書けない」
「自分の子どもが悪く見られる」など保護者からは敬遠されるやり方だったことが
まず第1の問題でした。
その結果がどうであったのか?
市教委では早急に公表したいと答弁していたものの、まだ公表されていない。
学校の締め切りは2月28日。その後県教委に報告し、県教委でも調査が行われるためだとか。

問題その2は、体罰の認定の仕方。
アンケートで書かれてきた事実を元に、学校管理者が子どもや保護者から話を伺うことに
なっています。双方に体罰の認識の違いがあれば、当然くい違いがでてきます。
その認定の過程に問題があります。
たとえば、「正座」は明らかな体罰ですが、正座させた先生が「体罰」と認識していなければ
「体罰」とは認定されないことになります。
たとえば、「廊下に立たせる」これも明らかな「体罰」です。しかし、実際は学校管理者さえも、黙認していることが多々見受けられます。
要は「体罰か」「体罰ではない」かの認識で、結果が大きく左右されることになります。

問題その3 体罰容認論
「この体罰アンケート調査によって、先生方が萎縮して指導できなくなることが心配」
一部にある体罰容認論の主張ではないかと思っています。
萎縮して指導ができなくなることということは、体罰ができなくなって、
子どもたちに強制力が働かなくなるということ。
それを容認している教育現場に問題あり!といわざるを得ないのです。
一部に潜在している“許される体罰”は、ありえない。
元プロ野球選手の桑田真澄さんがこう話しています。
「絶対に仕返しされない、という上下関係の構図で起きるのが体罰。指導者が怠けている証拠で、暴力で脅して子どもを思いどおりに動かそうとするのは最も安易な方法」と。

さて、今後、県教委の調査が終わり公表となりますが、
問題は、体罰を根絶するためにどのように対応するかが問われています。
私は教育の現場で、“許される体罰”をどうやって克服していくのか。
徹底した話し合い、助け合いが必要だと思っています。
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