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道徳の授業 [子どものこと]

日本共産党中央委員会が発行している「女性のひろば」6月号が届き、
パラパラとめくり読みしていた。
今月号の特集は「学校が大変だ!」
その中の投稿に目が止まった。
東京在住の小学校高学年の子どもを持つ方が、先日、授業参観に行ったら、
「道徳・公開授業」が行われていた。内容は「プロを夢見る野球少女」という
NHKの教材ビデオを使い、「人生はチャレンジだ」というテーマで考えさせるものだった。
授業は、画像を見ながら途中でビデオを止め
「この少女をどういう気持ちだったと思いますか?あなたならどうする?」と
先生が質問し、児童に答えさせるもの。
他の教室でも、全く同じ画像で同じ場面で同じ質問をしていた!
というものでした。

実は今日、青森市内のある中学校の保護者からも、授業参観での
道徳教育について話を聞いたばかりだった。
中学校のすべての教室で、「いじめについて」の道徳授業を行っていたそうです。
「うわっ青森でも同じことが起こっているな」と思ったのでした。
(ちなみに、いじめについての道徳授業を否定しているものではありません。
そのクラスによって、先生も違えば、子ども達の集団も違うのに、
同じことを画一的に求められることが問題だということ)

学校教育とは、そもそもその先生の自主性や独自性に任されており、
不当に市教委やましてや行政が口を挟むべきものではありません。
教材選びやさまざまな工夫をしながら、そこにいる子どもたちと
議論を重ね、お互いを尊重し、その中から人生観や社会のルールなどを
学び、深めていくものだと思うのです。
今行われている道徳教育は、画一的なものを子どもに押し付け、
国が望む「愛国心」を植えつけるものになっています。

2018年度からは道徳の評価が始まります。
先生方も困っているのでないでしょうか?
道徳の評価で、評価がいい子と評価が低い子は
何がどのように違うのでしょうか?
先生が期待する答えを出せる子がいい子でしょうか?
いろんな意見や答えがあっていいはずなのです。

私は道徳の評価化は、憲法13条個人の尊重をないがしろにするものでは
ないかと思うのです。

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