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障害年金の壁 [市議会議員として]

この間、多くの相談を受けてきて、
どうにもできずにあきらめるケースが一番多いのが、
「障害年金」問題です。
この間一定の改善が図られてきたものの、まだまだ泣き寝入りしているケースが
たくさんあるんです。
1番のネックは「初診日の認定」です。
現在のカルテの保存期限は5年とされているので、
5年を超えるカルテは県病以外は残されていません。
どこの病院に受診したかによって、将来の生活の基盤が閉ざされてしまう実情に、
とても憤りを感じています。
特に幼少期や青年期に受診した場合は、その初診日に認定ができず、
結果、障害年金の申請ができないケースが多々あります。
第三者認定という制度もありますが、親族以外の第三者(二人以上)が
確かにこの病院に通院していた!という証明をしたとしても、
この制度はあくまでも参考程度なので、あまり決定打にはなりません。
やはり医師のカルテに基づくものでなければならないのです。

最近は閉院するクリニックや病院が多く、
その時にはもうすでにカルテはなく、万が一その医師がご存命でも、
カルテが残っていなければ、やはり難しいのです。

最後の望みとしては「社会的治癒」というのが認められているので、
いったん現在の病気が治って、治療もなく普通に働くことができるようになって、
そのあと再発した場合には、以前の診療記録がリセットされるので、
そこからが初診日として認定されてることが可能です。
65歳になる2日前までに申請することは可能です。
また紹介状が他院に残っているという場合は、
それも有効となることがあります。
先日は、氏名が変わっていたので、旧姓でカルテ記録を発見した!という
ケースもありました。
ぜひ、あきらめずに過去の記録や記憶を探し出していくことが必要です。

いまも障害年金の受給の可能性を
相談者とともに粘り強く取り組んでいます。

国に対し、さらなる制度の改善を求める必要性も感じています。
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